介護の現場で音楽療法士による音楽療法が取り入れられるようになってきました。音楽を聞くことで元気になったり、前向きな気持ちになったりするのは多くの人が経験しているでしょう。介護が必要となった人たちも、音楽を聞いたり楽器を演奏することで表情が明るくなったり、元気になったりすることがあります。介護の現場などで働く音楽療法士に求められることとは、どのようなことなのでしょう。
音楽療法を受ける人たちは、悩みや不安を抱えており、その状態を良い方向へ導いていくことが大切です。そのため、心理学に関する知識があった方が良いです。音楽の勉強を一生懸命しても、音楽療法に役立たなければ意味がありません。音楽療法士を目指しているのであれば、心理学やカウンセリングについて勉強しておく必要があります。
また、音楽療法士は一人でする仕事ではありません。病院や介護施設、児童福祉施設、そして学校などで仕事をしますが、適切な音楽療法のプログラムを実行するためには医師や看護師、介護職といったそれぞれの施設のスタッフとの連携が必要です。
そのため、周囲の人たちと協力して進めていく力や、相手の話をしっかり聞くことができるコミュニケーション能力が必要となります。もちろん聞くばかりでなく、音楽療法士としてしっかりと意見を述べることも大切です。
周囲の人たちと協力し合え、目標を達成するために動ける人であれば、音楽療法士としての適性は十分にあるでしょう。